先日、元国税庁長官大武健一郎氏の講演会へ行ってきました。さすが有名な方で、登場と同時に盛大な敬意のこもった拍手が送られました。
講演会の内容は、2010年、世界の中の日本の行方ということです。大武氏が「オバマの Change,Changeがどうも日本人に大変、大変と聞こえたようだ」と半分冗談を言って、話をスタートしました。
景気の先行きの話となると、苦悩一色に染まる中、大武氏が比較的に楽観的にとられています。製造大国の日本にしかない技術を活かし、どの国よりも先に経験している超高齢化社会のサービス業をビジネスチャンスに、グローバル化の時代にビジネスチャンスもグローバルな観点に立って考えるべき、日本の中で考えると、いろいろ行き詰まるでしょうが、しかし、これからは、日本にあった商売ではなく、世界にあった商売をすべき、日本を出て、アジア、全世界的にビジネスを広げると、大いにチャンスがあるという話をされました。
しかし、もっと興味深い話を大武氏がされました。欧米では、大変な時期こそ、国民一人ひとりが変えなくてはならないという意識を持つが、日本の場合、大変な時期は、国が変えなければどうにもならない、国民一人ひとりが行動を起して変えていくより、国が変えるのを期待しています。
派遣村のような問題は、日本しか起きません。欧米の場合、個人が困ったら、まず、家族が支えます。その次は地域が支えます。最後にどうしようもないとき、国が出てくるが、日本の場合、いきなり、国が出てきて、その困っている個々の個人を助けようとします。
しかし、大変な時代こそ、一人ひとりが大きく変えなければ、経済力が強くならないと。
誰かが変わってくれるのを待つより、自分を変えるのが一番の近道だと私が思います。
パークインの株式会社ジーアイシー
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